この冊子作品はコンセプト編集者の客としての体験を整理して組み立て直し、写真家がそのイメージで撮影したもの。一部には協力してくれたBARでの撮影写真もふくまれる。物語のテーマは今は熊本市民に殆ど忘れ去られている戦後熊本に実在した街のような米軍基地「キャンプウッド」とそこで働くハウスボーイたちによる熊本のオーセンティックBARの「不確かな」始まり。フィクションでもドキュメンタリーでもない、記憶のメモワール。なので熊本に実在するBARと関連付けられるものではない。
キャンプウッドの将校居住地「ギムレットハウス」で働いていた10代のハウスボーイたちの、オーセンティックBARへつながる顛末をシンプルに表現しており、当時駐屯していたアメリカ陸軍分隊の資料から発見したものも掲載している。BARをはじめ、全てのものには物語があることに視線が向き、店や場所、人々たちと出会い直すことは、私たち自身の内面の豊かさに働きかけることだと思う。
作品仕様:B6 16ページ カラー 冊子作品 ¥300
編集・文章:森田幹彦
撮影:木野英範写真事務所
協力:Booze bar
資料:アメリカ陸軍第21歩兵連隊サイトGimlet4ever|アメリカ国立公文書館ライブラリー、占領軍住宅の記録 Dependents Housing等







